(冬山教室in赤岳)


2/22(火)
赤岳鉱泉7:00---(40分)---行者小屋7:40/7:50---(3時間5分)---赤岳山頂10:55/11:10---(1時間50分)---行者小屋13:00/13:20---(1時間30分)---美農戸口15:00※歩行時間--8時間(休息含む)




朝、起きたら良いお天気で風もそんなに吹いていない、ヤッケの上下を着てハーネスも付けて外に出てアイゼンを付けます。でも、着ぶくれくれ状態で下を向いてアイゼンを付けるのも大変、そう言うときは雪が盛ってあるところアイゼンを置いて付ければ良いと教えて貰った・・・さていよいよ赤岳に挑戦!!気合いを入れます!!初めはウォーミングアップ感覚で樹林帯の中を行者小屋まで歩いていきました。ここで余分な荷物を置いて行きます。今回そんなに持ってきたつもりは無かったのに、結構無駄な物が有る冬山はとにかく軽量化しないとダメ、でも必要な物は持っていないとダメ・・・例えばアイゼンの袋なんかは車に置いておいてもいいし、着替えも車に置いて行けば良かった。とにかく余分な物が多すぎると言われた。いつもの山歩きなんかと冬山は全然違う、そんなことは当たり前で判ってはいても、この当たり前の事がなかなか出来ないのよねぇ森さんはほんとにすっきりとまとまっていましたわ。さすがプロは違う・・・


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登りながらアイゼンワークを教えて貰う、歩幅は小さく逆ハの字に足を置く事などなど。立ち止まって上を見上げたら先行している人が見える。だんだん傾斜がきつくなってきて息も上がってくる、時々上を見上げたら赤岳の稜線に雪煙が上がっている、上は風が強そうだ・・・夏歩いたことが無いので判らないけど、森林限界を超えた少し平らになっているところで一回目の休息、ここで目出し帽をかぶる。ここからザイルで確保して貰って登り始める。


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アイゼンをおもいっきりけり込んで歩いていく、だす足を目線の先には置かないようにする・・・・一歩一歩確実に歩くこと。なんとか道標の立っている稜線にたどり着いた。右に行けば阿弥陀岳、赤岳の山頂は左に登っていくが、ここからは風もまともに吹き付けて来るし岩場も出て来ていっそう慎重に歩く。風の来ない岩影の所を突然ピッケルで雪に穴を掘ってと言われ急いで掘った、そこにザックを下ろしてピッケルで止める事を教わった。冬山でザックを無くすことは命取り、必ずなんでも止めておくようにと言われた。ここで2回目の休憩を取る。少し周りを見回してみたら、南アルプス初め北アルプスの山々が見えた。


上に上がると風でトレースも無くなり崖のような所の雪のついたトラバースは神経を使う、上から下りてきた人が「もう少しですよ」と声を掛けてくれた。前を行く森さんの後を慎重に辿っていくと少し上を行っていた森さんから富士山が見えるよと声が掛かり、尾根に上がったら目の前に富士山が見えた。ここで4人パーティーが下りてくるのを待ってひと登りで赤岳山頂に着きました。ヤッタァー!!山頂にある神社に無事下りられるようにお参りして、風が強いので一枚写真を撮って直ぐ岩陰に行ってここで少し休憩。


よろこんでも居られない、今登ってきた道を今度は下山しなくてはならない・・・・今度は私が先になり下りることになる。ピッケルの向きを持ち替えて恐る恐る下っていくが、今まで以上に慎重になる。頂上直下で足が届かない岩場があり、ピッケルを刺してそれを支点にして後ろ向きで何とか下りられた。歩いていると後の森さんから指示がでる。足をフラットに置いてアイゼンの爪を効かす、ピッケルに体重を乗せる・・・・文三郎尾根に入っても良く踏まれた所では何とかアイゼンの爪が効いているのが判るので足が前に出るけど、ふかふかの雪が付いている所ではどうしても滑るのではないかという恐怖心から腰が引けてしまい、体を前にと言われて自分では前に出しているつもりでも頭だけ前で、体は後に残っている状態。


一歩前に出したらその足に重心を移して膝を曲げて体を沈める・・・自分ではやっているつもりでも全然出来ていない。森さんからトラバースぎみの所で「山側に体が寄せている、谷側にしなくてはダメ」と言われたときにとうとう滑ってしまった・・・ひぁーーーザイルが有るのでそんなに滑らなかったけど、ピッケルを雪面に刺して何とか体制を整えた。はぁ〜〜夏だとここは階段が続いているところらしいが雪で埋まっている。下ばかり見ていて、変なところに力が入っているので腰が痛くなるし・・・足にも力が入って疲れてしまう。もう少しで泣きが入るところでした・・・(T▽T)でも、何とか樹林帯の中まで下って、下に行者小屋が見えてきたときには本当にホッとしました。行者小屋で少し休み南沢を美農戸口に向かって下りていきます。(´。`)はぁ〜疲れた。


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私の場合はどうしても恐怖心から体が後になってしまう。自分では状態を前に持って行っているつもりでも、頭だけ前に出しておしりが残った状態(へっぴり腰)・・・出した足の膝が真っ直ぐなっていて体重が十分に出した足に乗っていない。下るときにも足が遠くに下ろしすぎるからどうしても状態が横になってしまって上半身がいつも後になってしまっている。特に怖々足を出すかしアイゼンも怖いから山側の方を横に出すクセがありこれも滑る原因・・・滑るのが怖くて、かえって滑る動作をしていている、まずは自分自身の恐怖心を何とかしなくてはねぇ・・・・
 

本で読んだり見たりして、雪山の歩き方は判っているつもりで居ても、実際になると全然出来ていない・・・・普段階段を下りるときのように歩けばいいのに、雪山とかざれた場所では、滑るのではないかと思う恐怖心から、どうしても体が引きぎみになりかえって滑ってしまっているのだなぁ〜私の場合は特に下山に問題あり。雪山以外でも滑りそうな所は同じなので、これを克服しないと進歩は無いと思った。やっぱり数多く歩くことと練習するしかないのかも・・・今回は平日だったこともあり、他の人が居なくてマンツーマンで教えて貰うことが出来てラッキーでした。自分の欠点が良く判ったことが今回の冬山教室の収穫かな?


※教訓(moguの場合)
雪山に持って行く飲み物はあらかじめ用意していくこと、私は今回いつものように白湯を入れたポットを持って行って、ミルクティーの粉末を入れて飲もうと思ったけど、雪山ではそんなことしていられず、結局白湯だけしか飲めなかった・・・素早く飲めて素早く食べられるものを持って行く事。


※雪山の基本
雪山では体の部分を雪面に付けない事、特に膝とおしりは絶対にだめ、なぜなら滑り台に乗るように滑ってしまうから。(普段の山歩きでは良くやってしまう事が雪山では危険な事になる)雪の上に物を置くとき特にザックはピッケルで必ず止める事、小物も風で飛ばされるので気を付ける。ピッケルは登りと下りでは持ち替えること、ピッケルに体重をしっかり乗せること、アイゼン・ピッケルを信頼すること・・・確実に歩くこと決して急がない


※登り
傾斜がきつくなった時、顔が下を向いたら、足を目線より先出してはいけない。
歩幅をおおきく取りすぎないこと、つま先で雪面を蹴るように歩く。


※下山
歩幅をおおきく取りすぎない。アイゼンは傾斜に対してフラットに置く、足を出したら出した方に体重を預けて、膝を曲げると同時に体を沈める。ピッケルと同じ位に膝を曲げる。


※余分な荷物は持っていかない・・・とにかく軽量化する事


※雪山での行動は素早く、


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