初めは沢の中に一泊の予定が、なんと低気圧が近づいてきてお天気下り坂・・・・沢で泊まって焚き火して〜と楽しみにしていましたが予定変更で、日帰りの沢を二本登ることになりました。焚き火が出来ないのは残念だけど、違った沢に登れるのもまた楽しそう。 東京八重洲口22:20発ドリーム福井号に乗って朝の6:00に福井に到着。インターでnecoboさんの車に拾って貰い今日登る平家岳の登山道に向かいます。面谷の林道の終点には車が一台、私達が支度をしているとさらに4台の車が入ってきました。平家岳自体が人気の山らしく、たくさんの登山者です。 私達が入る予定の沢はここから尾根を1つ越した日ノ谷、平家岳の登山道を登っていきますが、10月になったというのに暑いこと、泊まり装備から日帰り装備になったのでザックが軽いのが助かるけど、なかなか私のピッチが上がりません。結構な急登を登ってやっと尾根に到着。ここで休憩がてら地図の読み方を教えて貰う。いままで地図読みを勉強したかったけどなかなかその機会が無くて、今回はnecoboさんにじっくりと教えて貰いました。でも常に使っていないと忘れるから、しっかりと復習しなくてはね。 平家岳の分岐・・・ここで地図読み講習 ここから1つピークを登り少し下ったところで、いよいよ沢に向かってヤブに突入。何時も登山道ばかり歩いているのでこんな経験初めて(笑)笹に捕まりながら必死に下りていきます。15分位で沢の源頭部に到着。コンパスと地図で正確に目的の所にたどり着くのって考えたら凄いこと。necoboさんはGPSも駆使しているからより正確に割り出せる。概念では判っていても実際に目にするとほんとに凄いと思った。これは翌日の沢でも感じたことです。 沢は源頭部、水が出て来たら源流域そこから水が多くなって支流沢になりそれが集まって本流になる。私達は1つの支流を下っていきますが、あまり水が流れていません。突然前方でガサッガサッと音がしたのでびっくりしたら、necoboさんが逃げていく猿をみたらしい。そこに来るとくっきりと足跡が残っていた。猿さん、驚かせてごめんなさい(笑)沢の中にはいろいろな動物が水を飲みに来ているのね。久しぶりと言うことと下りなので下りるのに時間が掛かり、本流についたら12時少し前。necoboさん私の足と時間を見て、このまま本流を上って平家岳に登るのは無理と判断して、本流を少し下ってから別の支流を登り返して元の登山道に戻ることになりました。
地図を見ながら登る支流を探して下っていき45分ほど歩いたところで、目当ての支流を見つけて登り始める。今度の沢は綺麗な水が流れていて気持ちいい〜登るときは私が前になり登って行き後ろでnecoboさんがサポート・・時には先になりお助け縄を出して貰い、下りより登りの方が楽ですねぇ〜なんて言いながら登っていきます。この沢の源頭部にはヤブが無くてすぐに登山道〜楽でした。(笑)登山道には朝会った人達が丁度下山しているときで、ガサガサと登って行くと上から「頑張って〜」の声を掛けてくれた。熊に間違われなくて良かったわ(笑)そこから登ってきた道を戻って駐車場に到着〜雨にはなんとか降られずに下山できました。
登山口に到着〜たくさんあった車もなくなっていました 龍ヶ鼻ダムパークホテル〜(笑)
夜中に雨が降るかと思っていましたが、起きたら降っていない。このまま持ってくれればいいなぁ〜と思いながら朝ご飯を食べテントを撤収〜なかなか良いお宿でした。7時にnecoboさんのお友達のぶんちゃんと合流。初めましてよろしくの挨拶の後、necoboさんの車で入渓地点まで林道を走っていきますが、前に来たときよりも林道が延びているようです。necoboさん「この周辺では渓相が極めて面白く、グレイドこそ低いものの、現れる滝や釜はかなりダイナミック。そんな希少な谷が林道と新設された堰堤によって壊滅的なダメージを受けていた。もう完全にショック。この谷も、もう終焉だな…残念だけど。」と、後でブログに書いていました。ダムが埋まらないようにと作る堰堤も、もう一方では山を壊しているのかな・・・難しい問題ですね。
林道の終点から、ぶんちゃん、私、necoboさんの順で沢に入ります。苔の綺麗な沢の中をじゃぶじゃぶと歩いていく。昨日よりは足取りも軽く登って行きます。初心者の私向きの沢でほぼ平坦。所々で小滝が出て来たらすぐにお助け縄を出してくれ、少し大きな滝では確保して貰いながら登っていきます。
二又や支流が出てくるとぶんちゃん、necoboさんで地図とコンパスで確認をしています。関東のような遡行図は持ってきていない(そもそもそんな物はないとのこと)2万5千の地図とコンパスで1つ1つ確認して行きますが、1つ間違うと全然違うところに出るから慎重です。それでもぶんちゃんが支流を間違ってしまった。今回は間違っていても同じ登山道に出るからこのまま行こうと話していた。そのまま登っていくとだんだんと傾斜がきつくなり源流から源頭に・・・そこからヤブ漕ぎしてやっと登山道に出ました〜やったね。詰めのヤブ漕ぎ初体験、昨日は笹藪だったけど今回は木がたくさんある藪でこれもまた大変、登山道を歩いているとまず経験できない事だわ。 ぶんちゃんが間違ったおかげでショートカットして小屋のすぐ側に出られました(笑)避難小屋でお昼を食べていたら雨が降ってきた。
下降する沢は私の足を考えて予定より短い沢を下りることになり、南丈競山から北丈競山の稜線を歩いて、標高から下降地点を確認していよいよ藪に突っ込みます。なんだか面白いなぁ〜普通の山登りではあり得ないことだものね。ずるずると下りて沢の源流部に到着したらnecoboさんが「ありゃ〜荒れているなぁこれは植林の沢だわ」と言ってぶんちゃんも「そうですねぇ〜荒れていますね」と言っている。聞くと植林されている沢は枝打ちやなんやらで沢の中が荒れているとのこと、見てみるとなるほど足の置き場もないくらい木や枝が沢の中にある。そこを乗り越えていくと下流部は小さな滝が有ったりナメ沢になったり途中でnecoboさんが自生しているわさびがあるのを教えてくれて思わず取ってしまったけど、考えてみたら持って帰れないのでまた元の所に埋めて貰いました。
1時間少しで本流の滝の所に到着〜さすが本流は雨で水量も多くなっていて滝も迫力有ります。すぐ上が林道になっているので上がれるけど、なんだかこのまま終わるのは勿体ない。で滝を確保して貰いながら登り、その上にも有った滝も登らせて貰った。雨が降っていなければもう少し上まで行きたいけどねぇ仕方ない・・・・このハンノキ谷は本来こういう感じの谷なんだよ〜とnecoboさん、ほんとに残念そうでした。ここから林道に上がって少し歩いて車を止めたところに戻り無事沢登り終了。
いままで経験した(と言って3回ですが・・)沢登りとは全然違って、今回は詰めの藪漕ぎ有り地図読み有り滝の登り下り有りで、沢登りらしい沢登りを体験させて貰いました。あーーー面白かった!!(笑)necoboさん、ぶんちゃんありがとう〜今度はもっと歩けるように、自主トレしておきますので〜また是非誘ってくださいねぇ。林道を戻る途中に岩が落ちていた、沢の中でドーーンと言う音がしてなんだろうと思っていたので、きっとこれだったねと言うことで、岩を退かして急いで下っていきました。雨で山の地盤がゆるんでいるから怖いよね。帰りに丸岡たけくらべ温泉に入り、福井名物のおろし蕎麦を食べた。今回もまたnecoboさんご夫婦には大変お世話になりありがとうございました。また、よろしゅうに〜〜(^.^) 〔写真はほとんどnecoboさん提供です〕
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