登った日 2008年1月31(木)〜2月1日(金)
天気
メンバー Kさん、Mさん、(山の会)、mogu
目的 雲取山避難小屋に泊まる。
行程 31日:鴨沢〜小袖〜七ツ石〜小雲取〜雲取山〜雲取山避難小屋(泊)
01日:避難小屋〜三条ダルミ〜三条の湯〜お祭り〜鴨沢
雲取山の地図


1/31(木)
鴨沢8:20〜(35分)〜小袖乗越し8:55/9:05〜(1時間50分)〜堂所10:55/11:10〜(55分)〜七ツ石分岐12:05〜(40分)〜ブナ坂12:45/13:20〜(45分)〜奥多摩小屋14:05/14:30〜(40分)〜小雲取15:10〜(25分)〜雲取避難小屋15:35着
※歩行時間5時間50分(小休止含む)休憩1時間25分


雨で蝶ヶ岳を断念して中ノ湯温泉に泊まったとき、一緒に泊まったKさんが何気なく1月後半に雲取山の避難小屋泊まり行く予定です〜と言った。その時は行こうとも思わなかったが、冬の雲取山頂からの景色を見たくなり、急遽一緒に行っても良いか聞いたら快く承諾して貰った。冬の雲取山は何年ぶりだろう〜と記録を見てみると2001年の1月、このときは大雪で七ツ石小屋までしか行けずに敗退していた。まだ山登りを始めたばかりの時で冬の雲取山は私には厳しかっなぁ〜でもその時に見た冬山の景色が素晴らしくて山登りにハマったきっかけになったので、今回どんな景色を見せてくれるか楽しみです。


私の他にもう1人雪山と避難小屋泊まりははじめてと言うMさんが参加してメンバー3人。食担は私、コッヘルとガスはKさん、Mさんはツエルト、共同装備として各自水を1リットルとKさんから計画書がファックスで送られてきた。時間があまりなく3人で打ち合わせ出来なかったのがちょっと心配。Kさんの車で鴨沢までいき、鴨沢のバス停の駐車場に駐める。何台か駐まっていましたが地元の人かな?それとも登っている人のかな?




鴨沢の登り口と小袖の登山道入り口

 冬の雲取山頂避難小屋は寒いよ〜と聞いていたので、装備も冬山仕様にしたらザックの重さが17キロに・・・・一泊の避難小屋泊まりなのに何が入っていたかというと、銀マットとブルーシート(板の間で寒いかと思い)・エアーマット・冬用のシェラフとカバー・調理用のまな板と箸と新聞紙・コッヘル・ヘッドとガス・やかん・着替え(下着と靴下)・ヤッケのズボン・スープカレー用の食材(タマネギ・ジャガイモ・他の野菜)・ご飯・サラダ用食材・調味料・それといつも持っていく洗面道具・水1リットルに自分用の水1リットル、500のテルモス、それからこれが余分だったかも・・・日本酒紙バック入り700ミリリットルと缶ビール350×2、さらにあまぶたに行動食、通常の装備、12本アイゼンを入れたら17キロという重さになってしまった。やっぱり水物が多すぎですね!!それとアイゼンも12本ではなく6本で良かったと反省。でもねぇ水物は無いと淋しいので登るだけだと思いがんばって担いでいきましたがやっぱり重かった(苦笑)



堂所で休憩〜富士山は頭だけ出ていた。


鴨沢からの登りを重い荷を背負って2人の後をよたよたと登っていきます、雪ばほとんど無くほんとうに暑い。途中若者2人に追い越され、何処に行くか聞いたら避難小屋だと言っていた。平日なので避難小屋も居ないかなと思っていたので良かった〜避難小屋も誰も居ないと寒いからね。汗だくになりながらやっとのことで堂所に着きました、ここからは登山道にも雪が出て来ましたがアイゼンを履くほどでもなくそのまま歩いていく。七ツ石の分岐で私は巻き路を行くことにしました。2人は七ツ石に登るということなのでブナ坂で待ち合わせすることになり、早く着いたらブナ坂で待っていてねぇ〜と言いながら巻き路にはいり歩いていく。巻き路と言っても結構登って行くし雪も有るので慎重に歩いていく。去年、塩沢を登ってこの巻き路に着いたことを思い出しました。



七ツ石分岐、ここから私は巻き路を行きブナ坂到着

私がブナ坂に着いてから30分後に下りてきた2人

やっとの事でブナ坂に着いたらまだ2人は下りてきていない。巻き路ってけっこう遠回りするので一生懸命歩いてきたから早く着いたのかな〜しかたないのでここでお昼を食べて待っていましたがなかなか下りてこない。どうしたのかな〜と思っていたらやっと下りてきた、聞いたらMさんが暑くてバテてしまったそうです。ブナ坂を少し登った日当たりの良いところで2人はお昼にするというので、私は充分休んでいたので先に行かせて貰うことにした。ここからは尾根通しだし迷うこともない、それに荷物が重い私は早く歩けないしね。



振り返って七ツ石山を見る・・・巻き路も見えますね

ブナ坂から雲取山方面の防火帯

 
奥多摩小屋風もなく天気はいいのですが、富士山方面は雲が掛かっていて見えない。すっきりくっきり見えるかと思っていたから少し残念。防火帯にも雪が無く黙々と歩いて奥多摩小屋に到着、2人を待つことにするとすぐにやって来た。ここでMさんお水飲んでしまったので買えないかと奥多摩小屋に聞きに行くが、ここは素泊まりだし水場から汲んで下さいと言われたらしい。よくよく聞くとなんと共同装備の水を飲んでしまったという。共同装備というのは自分の飲む分以外に持って来るものだよと言うと、500のテルモスで間に合うと思ったという。


山頂には水場がないし雲取山荘も水場が凍っていて分けてもらえないことは判っていた。私が1リットル、Kさんが2リットル持っているがこれでは今晩と明日を考えると心許ない。本人は疲れていて汲みに行けないようなので彼女のペットボトル500×2をもって、水場まで水を汲みに行くことにした。奥多摩小屋の水場もチョロチョロであまり出ていない。これでは寒いと凍っちゃうのではないかな〜水を汲んで戻りそこから小雲取山は巻いてやっとの事、雲取山避難小屋に着きました。



小雲取を過ぎると前方に小屋が見えてきました〜もう一息

 
雲取避難小屋前回、山の会で来たときは満員でしたが今回は平日だし冬だし誰も居ないかと思っていたら、やっぱり人気の避難小屋、来ている人いるのですねぇ〜。まずは先ほど追い抜かれた若者2人、1時に着いてしまったとのこと(早い!!)シェラフに入って寝ていた。後は年配の女性が1人、なにやら雲取山登山にはこだわりがあるらしくお話ししていました。後は単独の男性が後から来て、真っ暗になったときに飛竜山から来たという男性が1人避難小屋に入ってきた。飛竜山からは1人ラッセルで時間が掛かったそうで大変だったと話していました。今夜の泊まりは私達を入れて8人これだけ居れば小屋の中も暖かい、と言っても-5℃でした。



頑張って作ったスープカレー・・・・・・・・・外の温度計は-15℃でした。


夕食は私が今凝っているスープカレーを作ります、なんとか上手くできて美味しく食べて貰いました。前回の小梨平よりは落ちついて作れたけど、もう少し手早く作れるようにしたいな。一生懸命作っていたので夕日を見られなかったのが残念。日が落ちでご飯も食べ終わり、シェラフ入って持ってきた日本酒を温めて飲みながら、とりとめのない話をしていたらいつの間にか寝ていました。






2/1(金)
雲取避難小屋7:25〜(35分)〜三条ダルミ7:50/8:00〜(1時間45分)〜三条の湯9:45/10:05〜(25分)〜林道終点10:30〜(1時間5分)〜塩沢橋11:35/11:45〜(1時間5分)〜後山林道入り口12:50/13:00〜(30分)〜鴨沢13:30着
※歩行時間5:25分(小休止含む)休憩50分


明け方外に出てみると東京八王子方面の夜景が綺麗!!月は西に移動していて夜明け前、明けの明星金星が輝いている、その側に金星と同じくらい輝いている星があり、誰かが水星ではないかと言っていたが、帰ってきて詳しい人に聞いたら木星だそうです。星を見るのには冬がいいと昔から言われていますが、冬、山の上で見る星空は本当に素晴らしい。デジカメで夜景を撮ってみましたが、私の腕では上手く撮れずに残念〜是非、登って見て欲しいと思います。夜景も綺麗でしたが夜明けがまた素晴らしい〜昨日見えなかった富士山もくっきりはっきり見えてここに泊まった甲斐が有りました。日が高くなり東京方面を見ているとなにやり光っている・・・何だろうと思ってよく見たらなんと海!!東京湾かな?逆光なので上手く撮れてないけど、確かに海ですよね。雲取山山頂から海が見えるなんて知らなかった。奥多摩の達人、Hgさんに報告したら「東京湾、見えましたか。なかなか見られないのに、運が強いですね〜。」と言って貰えほんとに来て良かったと思いました。



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山頂の標識の所まで行き記念写真、小屋に戻って・・・

名残惜しいけど出発


今日は下るだけなので出発もゆっくり、昨日のカレーを食べて支度をして出発です。ほんとに雲1つ無い晴天です。下山する前にまだ山頂に行っていないのでいっていつもの所で記念写真。小屋に戻り下りに備えて一応アイゼンを付けて三条の湯方面に下っていき下りたところが三条ダルミ、雲取山山荘方面の巻き路は閉鎖されていました。ここで小休止、ここから飛竜山方面と三条の湯方面の分岐、いつか飛竜山方面にも歩いてみたいな。



三条ダルミから三条の湯

ここからは水無尾根を三条の湯に向かって下っていきます、登山道は緩やかで雪もそんなになくトレースもうっすらと着いていて歩く分には問題ない。葉を落とした樹林越しに雲取山がみえて、時折動物の足跡が登山道を横切っている。時々木製の橋が出てくるので注意しながら渡る、冬枯れの明るい登山道、南面は雪がないけど日が差さないところには雪が残っていて三条の湯が下に見えてきた所からは凍っているところも出て来たので慎重に下り三条沢を渡ったところで三条の湯に着きました。



しばらくは雪道、ハシゴに雪がついていると怖いわ・・・


途中開けたところから飛竜山がよく見えました。

歩きやすい登山道・・・下に三条の湯が見えてきた。


三条の湯に来たのは初めて、出来たばかりのお手洗いを借りて水を飲ませて貰う。とても静かで誰も居ないようです、Kさんはここでお風呂入るの楽しみにしてきましたが、まだ朝も早いし平日だしでお風呂は沸いていないようです残念だけど仕方ないね。ここから林道終点まで三条沢沿いの道を歩いて橋を渡ると後立林道終点、ここまで車が入るようです。



三条の湯に到着〜誰も居ないようです・・・・


  さてさてここから今日の核心の10キロある林道歩きが待っています。お天気も良いし林道だから楽だろうと思っていましたが林道侮りがたし!!何が怖いって落石が目の前に落ちてきて怖いのなんのって、ちょうど日が差して凍った土が溶け出し浮き石になって落ちてくるのでしょう。凍った道とこの落石にヒヤヒヤしながら歩いていくと、去年の台風で崩壊しているところで補修工事を二箇所していました。この分では開通するの時間が掛かりそう、去年沢登りで来た塩沢橋を渡り延々と歩いて飽きた頃にやっと青梅街道が見えてきて林道の終点に到着〜冬靴での林道歩きは疲れた。ここで終わったわけではなく、お祭りのバス停でバスの時間を見る、運良くバスが来るなんてことはなく鴨沢まで歩いていきました。



やっとの事で青梅街道に到着、10キロの林道歩きは疲れました〜


三条の湯は入ってみたいけど、この林道を歩いていく気にならないし車も入れないので残念だけどしばらくはここに来ることはないだろうなぁ。最後にもえぎの湯に寄り帰路に着きました。