登った日 2008年1月19〜20日
天気 /
メンバー 山の会21名
目的 雪山教室
行程 1/19・・・地元6時発〜土合到着10:20〜15時まで雪訓
1/20土合山の家7:30〜ロープーウェイ駅8:30〜天神平スキー場9:00〜(2時間20分)〜避難小屋11:20/11:30・・・・しばらく尾根を登り12:00戻る〜(1時間45分)〜天神平スキー場13:45着。
関連リンク 土合山の家
谷川岳ロープウェイ
谷川岳の地図



山の会の雪山教室で谷川岳に行ってきた。今回は参加者が多かったので、小型バスをチャーターしたので楽ちんです。地元から一路関越道を通り谷川岳に向かう、途中までは良い天気でしたが、沼田インターを降りる頃には雪がちらついてきて、湯檜曽の町を通る頃にはすっかり雪景色。過去3月と4月に谷川岳に登っていますが2回ともお天気が良く登頂できたけど、今回は1月だしこんなお天気で明日は登れるかな〜心配だ。


10時30分、今日泊まる予定の土合山の家に到着。マチガ沢で雪訓予定でしたが雪がちらついているし積もっているので、近くの斜面ですることに決まり支度をして出発。この時期は雪訓をしている人達が結構居ますねぇ私達が通ったところではビーコンでの捜索の訓練をしていました。



土合山の家で支度をして出発

 膝ぐらい積もった新雪をラッセルトレーニングということで交代に先頭に立って歩いていく。樹林帯のなかの斜面の所でトレーニング開始。21人と多いのでA班は雪山初心者組、こちらはアイゼンとピッケルを使っての雪山の歩き方、ロープを使っての訓練。B班は雪山経験者ということで初めに雪山での確保の仕方を習う。



B班の座っての確保の仕方

A班のロープを使っての登下降


2人一組になりスタンディングアックスビレイでの確保の練習。足の下に打ち込んだピッケルにスリングを通して脚で踏み自己確保、実際は沢での肩がらみ確保と同じ要領で、あらこの前の岩トレでやったばかりだわ思った(笑)でも、今回は実際に人を確保して途中で落ちて貰ったので、どういう姿勢でどう止めたらいいか良い勉強になった。このほかに座って確保する時は、上から実際に滑り落ちて貰い止める練習もした。ロープを流しながら止めなくてはならず結構難しい。お昼からは実際に人を埋めて雪崩れにうまった人を探す埋没訓練と搬送の訓練などをした。出来ればアイゼンワークも習いたかったけど、今回の雪は新雪なのでアイゼンが効かなくて残念だった。


講習会では必ずやる埋没訓練

無事に救出出来ました。

搬出訓練と滑落停止

お昼をはさんで5時間、いろいろな訓練を体験して今日の訓練は終わり土合山の家に戻りました〜寒かった。土合山の家は土合駅の近くにあり、昔から谷川岳に登る人達やスキーヤーの人達御用達の宿、話には聞いていましたが今回泊まるのは初めてでしたが、夕食もボリュームがあり美味しかったです。


1/20(日)
天神平スキー場9:00〜()〜熊穴沢避難小屋11:20/11:30・・・・12:00戻る〜()〜天神平スキー場13:45着。


今日は谷川岳に登る日、天気予報は曇り。支度をしてバスでローブウェイ駅まで行くが7時からの予定がスキー場の点検に時間が掛かりまだロープウェイが運行していない。駅の表示では15pの積雪が有ったようで圧雪に時間が掛かっているようです。やっと動き出し私達も乗って上まで、日曜日だというのにそんなに混んでいなくスキー場も閑散としている。前回来たときは尾根まではトレースがバッチリ付いていたけど今年はあまりはっきりとしたトレースは着いていない。昨日降った雪で無くなってしまったのかも。今日もA班・B班に分かれて登ります。


ロープウェイ駅で支度をする


アイゼンを付けてスキー場の脇を登っていきますが思っているよりも雪が深く先頭の人は大変。尾根登るとテントが1張り張ってあった。ここから先はトレースが無くつぼ足ではとうてい歩けない。今回念のため私はスノーシューを持ってきていて、後ワカンを持ってきた人も居たのでそれぞれに装着。スノーシューを付けて初めてラッセルの経験をしました。ふかふかサラサラの雪をかき分けて歩いていく、なんだか「私の前に道はない、私の後に道は出来る」状態で楽しかったがラッセルは疲れるので、疲れる前に次の人と交代する交代したら一番後に着く、後は楽!!スノーシューは私1人、ワカンが7人20人からの人数で歩いているのだから私達の後はトレースバッチリ、なので後からは山スキーの人達やボーダーが続いてくる。でも決して私達の前に行かないのが偉いわ。



トレースのない尾根をガシガシと歩いていきます。


人数が多いとそれだけ行動も遅くなる、熊穴沢避難小屋までの間一箇所岩場の急な下りるところがあり、念のためにロープを張って下りる。このときにスノーシューを外しアイゼンに履き替えるのにもたもたしてしまい焦ってしまった。後から来たスノーボーダーとスキーの人達はスノーシューから履き替えて下りていった・・・凄い。無事に下りきりローブはそのままにし歩いていく。途中で単独の男性が追い抜いていく、この方熊穴沢避難小屋から先は1人でラッセルしながら登っていったけど凄いなぁ〜怖くないのかな?そこからもラッセルが続き私もまたスノーシューに履き替えてラッセルに参加、途中急な登りがあったがなんとかスノーシューで登ったが結構大変でした。やっとの事で熊穴沢避難小屋に到着と言っても埋まっているので目印のポールだけです。雪の無いときにこの天神尾根を歩いたことがないので、この熊穴沢避難小屋も見たこと無いの。時間が11時30分、ここからが急登になるが人数も多いし二班のリーダー、サブリーダーで協議してこのまま登っていき12時の時点で下山すると言うことになりました。



熊穴沢避難小屋に到着〜谷川岳は見えない。単独の男性が登っていくのが見える


熊穴沢避難小屋から上は雪もクラスト気味になり痩せ尾根が続くのでスノーシューよりはアイゼンピッケル歩行になる。山頂はガスっていて見えないし風も強くなってきた。岩陰でスノーシューを脱いでアイゼンに履き替える。このときも手袋の脱着に時間が掛かり焦る、またスノーシューをザックに付けるとき、ザックのバックルに雪が入ったのが閉まらなくなり余計に焦ってしまった。最後はあまぶたにはさんで下ったが、みんなから随分離れてしまったといっても見える範囲にはいましたが、でもこういう焦りが一番ダメだなと反省〜下りでは焦らないように自分に言い聞かせて下りた



帰ります。

 
来た道を戻るときはトレースも付いているので楽ちんでしたが、痩せ尾根を下りるときにサングラスが雲ってトレースが見えなくなって仕方ないのでサングラスを外しトレースを確認しながら歩いた。サングラスも曇らないサングラスって無いのかな〜これも前から悩みの種。そうこうしているうちあっという間に天神平スキー場上の尾根に着きました。私は少し遊ばせて貰うろうと、ここからはスノーシューを履いて下りてみることにします。トレースをたどると滑ってしまうけど新雪のパフパフの所を思いっきりスノーシューで突入!!歩いてみると快適快適〜やっぱりスリーシューはこれでなくてはねぇ〜とても楽しかったです。




天神平スキー場の脇をスノーシューで下りてきた。


今回の反省は、手袋の脱着に時間が掛かりイライラしてしまい最後はインナー手袋をせずに下りてしまったこと、風もなくそんなに寒くなかったからまだ良かったけど、これが八つの赤岳あたりだったら凍傷になってしまう。雪山では何事も素早くできないといけない、手袋とサングラスはほんとに悩みの種。
今回は手袋の問題で写真も撮っている余裕が無く残念でした。