高峯温泉

登った日 2007年3月21日(水)
天気
メンバー 山の会5人
目的 ロープワークトレーニング
行程 駐車場8:20〜(45分)〜大の字岩峰9:05/9:45〜(2時間15分)〜見晴12:00(お昼)12:25〜(45分)〜天狗岳13:10〜(30分)〜タルワキ沢のコル分岐13:40〜(35分)〜妙義中間道14:15/14:25〜(35分)〜妙義神社14:55〜駐車場




  妙義山は去年の最後の沢登りでむ裏妙義を登ったのが始めて、上信越道を走るといつも左側にでこぼことした山が見え、遠くからみるとあんなでこぼこしたところ登れるのかなと思っていた。沢の場合は稜線には上がらなかったので気がつかなかったが、今回表妙義の稜線を登ってみるとなんとも凄い山でした。

地図を見ると妙義山という名前のピークは無く、標高がついているのは相馬岳でこれも普通の山と違いますね。古くからの修験道の道で信仰の山だからかな・・調べてみると「妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭などを合わせた総称で、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれている」とのことでした。詳しくはこちら⇒妙義山



妙義神社から登りはじめる

今回は山の会のロープワークトレーニング山行に参加しての初めて妙義山に登ります。駐車場から妙義神社の境内を通りいきなりの急登を登っていく、天気が良く汗が噴き出てくる。途中ざれたところに鎖が掛かりそこを登り切ると遠くから見えた、大の字の看板がある岩峰に到着した。岩には鎖が掛かり先行していた人達が登っていた。その人達が降りたらここで最初のロープワークの訓練をする。これは自分がリーダーの時もしもの時に使えるロープワークだそうで、有る道具をいかに使うかの実地訓練。始めに今回のリーダーが登り上でロープをセット、下で1人ずつ簡易ハーネスを作り確保して貰い登る。登ったら次の人を半マスト(イタリアンヒッチ)で確保して登らせる。次ぎに半マストでの懸垂下降で降りる。簡易ハーネスは180センチのロープシュリンゲが有ると簡単に作れるので覚えておくと便利。これだけで懸垂下降も出来た。


先に来ていた人達が下りてから、ロープを出して確保の練習をした。

大の字からみた景色・・下に見えるのは立ち寄り湯が有るふれあいプラザ

ここからしばらく登っていくと段々と急峻になってくる、途中で第二回目の講習は急な所で安全に登れるように補助ロープを出すとき、ただロープを伸ばすだけではなくロープにエイトノットで所々にコブを作ると安定して登りやすいと言うことを教わり実践、やってみるとほんとうに滑らないで登りやすい事が判かった。


細引きにエイトノットでコブを作る

実際に登ってみるとコブが有った方が安定する。


上を見上げると大岩壁が迫ってくる〜辻のところで第一見晴らしに下る分岐がふりそれを過ぎると奥の院。右手の方には「これより先は上級者コース」と書かれている看板があり見上げると30mの鎖場が出て来た。初めは鎖を使わずにフリーで登ってみる。岩は滑らないしホールドもスタンスも有るのでなんとか登れましたが、登山靴とザックを背負っているのでバランスをとるのが難しい、途中からは鎖の所に戻りそのまま登っていくと最後はトラバースぎみの所があり気が抜けないここは初心者には無理だわ。



30メートルの鎖場とトラバース・・・

ここを登れない人はもちろんですが、ここで怖いと思った人はこの先に行くのは止めた方がよい。
少し登ると今度は右が切れ落ちている鎖場が出て来て、ここで三回目の講習。ここではロープを張ってのプルージック登攀の練習、これは沢でもやっているのでお手の物です(笑)でも、右が切れているので途中でランニングビレーを一箇所取って貰い振られないようにして貰う。下の方から声がするので人が登ってくるのかと思っていたら、なかなか登って来ないさっきの鎖場の所から引き返したようだった、ここを過ぎるとひと登りで稜線に出る。


風も無く良いお天気で稜線歩きには絶好の日和、先を行く前にお腹が空いたのでお昼、ここで地図を見るとこの先にはビビり岩や大のぞきとかすべり台状の30メートルの鎖とか書いてあって・・・読んだだけでビビる。お昼を食べて歩き出すとすぐにビビり岩が出て来て、ご飯を食べた後だったので体が重〜い。


ビビり岩と名前が付いているだけ有り取り付くのには勇気がいります。まだまだ痩せ尾根は続き所々に鎖がついていて気が抜けません。いつの間にか白雲山を通り過ぎて居て大のぞきの石碑がある所に出た、向かいには浅間山と裏妙義が見える。



ビビり岩・・最初の一歩を踏み出すのに勇気がいるかも

稜線からは浅間山と裏妙義が綺麗に見える

岩の上を越えたり痩せ尾根が続く

左はたしか玉石・・・こんなところをトラバース

大覗き・・・のぞくと背中がぞくぞくしますよ、ここの後が鎖場


ここをすぎ二連の鎖を降りていくと、次には三連30mの鎖が出て来た。懸垂で降りた方が安全に降りられる位で傾斜はあるが、鎖を片手で持ちながらそろりそろりとクライムダウンをしていく。ここはいままでと違いスタンスもあまり無い、最後の鎖は両手にもってゴボウで降りましたが腕が疲れた〜ここからしばらくは樹林帯の普通の登山道の登りが続き(妙義山は片方は切り立っているが反対は樹林帯)登り切ったところが天狗岳ここには標識が有った。


 ここからまたまたざれた道を下りタルワキ沢のコルの分岐に到着。妙義山最高峰の相馬岳はここから20分ですが時間切れでここから下ることになった。ここの道ももほぼ直に下る道でざれている所は滑りやすく、途中2箇所鎖場が出てきてこの道も気が抜けない。35分で妙義中間道に出ましたがもっと時間が掛かったように感じるくらい急な道でした。ここにもやっぱりここからは上級コースの看板が立っていた。




  中間道は東海自然歩道にもなっているので危険なところは有りませんので一般の人も歩いていた。妙義神社を通って無事に駐車場に着き「ふれあいプラザ、もみじの湯」に入り帰りました。




細引きのロープは山行の時に装備としてリーダーは持っていくと良いが、それも持っているだけでは意味が無く緊急時にそれを使って色々なことが出来なくてはならないので、今日はそのためのロープワーク講習な訳です。今回参加してみて、細引きのロープを持っていくのであれば最低限、カン付きカラビナ2枚とカラビナ2枚テープシュリンゲ長・短各1を持っていかないとロープを持っていっても意味がないと思った。これからもし自分がリーダーで山行する場合、行く場所によって必要だと判断したら積極的に持っていこうと思う。それには教えて貰ったロープワークも忘れないようにしなければね。道具は使えてはじめて意味があるのだから。