登った日 2007年10月30(火)
天気 時々
メンバー Mさん、mogu
目的 立山縦走
行程 室堂9:00〜(60分)〜一の越し10:00/10:10〜(65分)〜雄山11:15/11:45〜(40分)〜大汝山12:25〜(20分)〜富士ノ折立12:45〜(40分)〜真砂岳13:25/13:35〜(1時間20分)〜雷鳥沢キャンプ場14:55〜(35分)〜みくりが池温泉15:30
※歩行時間5時間40分(休息含む)
関連リンク 高速バス池袋〜富山線
富山地方鉄道
立山黒部アルペンルート
みくりが池温泉
立山の地図



 ある日、木曽駒ちゃんからメールが来ました。そこには「去年の日向山の約束覚えてますか?」の書き出して、その後に「10月31日(水)・黒部発の「黒部ダム見学会」に4名当選しました。」と書かれていました。そう言えば去年下ノ廊下に行って白竜峡の所で先に進めず引き返した事を話し、その時に黒部ダム見学会の話しをして、木曽駒ちゃん、Chiyomiちゃん、私ではがきを出して誰か当たったらお互いに誘い合おうねと話していたのでした。そんなことはすっかり忘れてはがきも出さずにいたので、木曽駒ちゃんからの知らせにびっくり、もちろん即行きますと返事を出したのです。4人枠があるようでChiyomiちゃんは都合が付かず、1人だれか誘ってもいいですよ〜と木曽駒ちゃんに言われたので去年下ノ廊下に一緒に行ったMさんに声をかけ一緒に行くことになりました。それにしてもこの見学会なかなか当たらないのに、初めて出して当たった木曽駒ちゃんは運が強いわね。


でも、関東からはるばる黒部ダムまで行くので1日だけでは勿体ない、行くルートを色々と考えているときにひらめきました!!そうだ室堂には秘湯を守る会のみくりが池温泉があるじゃない。秘湯を守る会のスタンプ帳(10個集めると一泊無料になる)があと1つで10個になる、10個目は何処にしようかな〜と思っていたので日本一高いみくりが池温泉泊まることに決めた。立山黒部アルペンルートの中なので料金が高い、行きは池袋から富山まで夜行バスで行くことにした。これだと朝5時30分に富山駅に着きそこから一番の立山行きがあるのでそれに乗ると6:32分に立山に到着でき、ケーブルカーと高原バスを乗り継いで室堂には8時30分に着くことが出来る。Mさんと立山に登ろうかと言う話になり登山計画を作ってなんだか盛り沢山の「黒部ダム見学会」になったのでした。(前置き長くてすみません)



立山駅です


 順調に立山に着きケーブルカーの時間まで少しあるので洗面をして待つ。まだこの時間なので余り人も居なくケーブルカーも空いていて、高原バスも空いている。ここが最盛期になるととんでもなく混むのですよ〜それが嘘のようです。バスは室堂に向かって高原道路を上っていき途中では称名の滝の所で少し止まり遠くに滝が見えましたが写真には撮れなかった。今回、この滝を見に行こうかとも思ったけど、バスのルートが違い時間も中途半端なので断念いつか大日岳を縦走して見てみたい。



ケーブルカーと高原バス

室堂に到着〜


  天気は上に行くほど良くなってきて雲海が下に見え紅葉は終わっていますが、晩秋の高原が良い感じです。大日岳には雪がないけど立山の上は白くなっています雪が多いのかな・・・今回前日に雪の状態を問い合わせようと思っていたのですが、忙しさに紛れて忘れてしまったのでちょっと不安、雪の状態で登るかどうか決めよう。バスは時間通りに室堂に到着室堂にはまだ雪は積もっていない、高度にならすために少しゆっくりして9時に一ノ腰に向かって歩き出します。途中、富山山岳警備隊派出所に登山計画を提出しに寄って雪の状態を聞く、今回6本爪のアイゼンを持ってきたのですがそれでも大丈夫ですかと聞いたら、登山経験はあるかとか雪山の経験はあるかと聞かれた。両方あるというと真砂岳周辺はガスるとルートが判らなくなるので気を付けるようにとのアドバイスして貰い出発。室堂から一ノ越しまでは登山道というか石畳の道になっていますが登っていくと徐々に雪が出てきて、途中からは凍っていて危ないのでアイゼンを付けて登り一ノ越しに到着。



一ノ越しに到着


一ノ越しからみた景色・・・読売新道がの向こうに槍ヶ岳が見えます。


山荘はもう閉まっています天気は高曇りで槍ヶ岳も見え、前回歩いた烏帽子岳からの稜線もよく見えます。さすがに風が冷たくここで毛糸の帽をかぶる、前回登ったときは岩ゴロの登山道でしたが、今回は雪が結構あるのでルートを間違えないように慎重に登り山頂に到着しました。360度の展望で目の前に針ノ木岳が見える、2ヶ月前には向こう側にいたのよねぇ。



雄山の登り・・・雪はこの位でした。後に見えるのは龍王岳かな


雄山山頂に到着


3000mまで登るとさすがに寒く手袋を冬用に変える、閉まっている社務所のところでMさんがお汁粉を作ってくれ温まる。そこに単独の男性が1人来たのでお汁粉のお裾分け、この男性とはこの後ずっと一緒歩くことになります。さて、お汁粉を食べて雄山神社にお参りしていると女性が1人大汝方面から戻ってきた。この人4本爪だったので怖くて戻った来たとのこと、このあと若い2人も4本爪で雄山まで登ってきていた。思っていたよりも雪が多く6本アイゼンで大丈夫だろうかと思ったが、雪の状態6本アイゼンでも良く効くし、大汝山方面を見るとトレースも有ったので行くことにした。


祠の横で、一応手乗り剱(^.^;    パノラマ写真大きくなります


 先ほどの男性は12本アイゼンだったので先に行って貰い私もストックを一本出して歩き始める。雄山神社の裏をトラバース気味に歩くときが6本だと何となく不安でしたが、沢登りでガレ場のトラバースを経験しているので前よりはバランス良く歩けました、少し下りになると6本だと何となく不安でやっぱり前爪があった方が安心です。まだ雪が降ったばかりなので歩きやすいけど、これがアイスバーンになっていたりしたら怖くて歩けないでしょう。この時期にこの山域に来るにはやっぱり12本持ってくるべきと反省しました。



大汝山・・・・・大汝山からのパノラマ写真大きくなります


  そんな感じで大汝山までのトラバースを歩き休憩所の所から大汝山に登った、風もなく後立山の山々がよく見えます。雪道もしばらく歩くとだいぶ慣れてきてこの後はそんなに危ないところもなく富士ノ折立に到着〜見上げるような岩峰でここは登れないのかな?そこからは下りになり先ほどの男性が先行して歩いてくれているので何となく私達も安心だったのですが、下りの所で前爪を使わずに下りていて歩き方も何となくぎごちない・・・Mさんと2人で顔お見合わせていたらなんと前日にアイゼンを買ったばかりだと言うのでびっくり!!金沢の人で一週間前に登りに来たけど雪があって登れなかったので、昨日アイゼンを買って改めて登りに来たというのでまたまたびっくり〜この稜線を歩いていたのは私達3人だけだったので、この男性も私達2人が居たので歩けたとあとで笑いながら話してくれました。



大汝山から富士の折立に行く

富士ノ折立・・・トレースが無かったので登らなかったけどここは登れるの?


富士ノ折立から下って真砂岳に向かう・・・右写真の後は富士ノ折立


稜線から大日岳方面を見る


富士ノ折立からいったん鞍部に下り、前方のなだらかな山を登ると真砂岳に到着。ここからは白馬方面がよく見え内蔵助谷のカールと山荘が見えました。ここで別山までいけたら行きたいねと話していたのですが、思っていたよりも雪も多く時間も13時半を過ぎていてコースタイムを計算してみたらここから別山周りだと2時間半くらい掛かりそう、無理すれば行って行けないことはないけど、「山は欲張ってはいけない」と思うので当初の予定通り大走りを下山することにしました。




真砂岳山頂



真砂岳山頂と真砂岳からのパノラマ・・大きくなります。


下山道にも結構雪があり所々岩があるので慎重に下ります、この登山道雪がないと岩ゴロで歩きにくいのかも、こういう登山道は雪があった方がかえって歩きやすい。2500mくらいまで下ると雪もなくなってきたのでアイゼンを外してあとは雷鳥沢目指して下っていく。



雷鳥沢のキャンプ場


地獄谷は通行禁止

沢を渡り雷鳥沢のキャンプ場に着く、ここがよく見るテント場かぁ〜と見回す。広いテント場がゴールデンウイーク当たりになると張る場所が無くなるくらい混むらしいが、いまは誰も居なくて閑散としている。ここからみくりが池温泉には地獄谷を通っていこうとしたら通行止め・・・もっと下のほうに通行止めの看板出しておいて欲しいわとぷつぷついいながら雷鳥荘経由でみくりが池温泉に到着しました。





  2003年に1人で雄山に登りその時は1人だったことと、風が強くて縦走を諦めたのですが今回はMさんと2人だったので念願だった立山を縦走することが出来た、今回はほんとに思いがけず立山に来られ〜これも木曽駒ちゃんのお陰です。明日はいよいよ黒部ダム見学会・・楽しみだなぁ



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