八つ・硫黄岳の地図 スライドショー

登った日 2月4.5日
天気
メンバー M田さん、N崎さん、mogu〔山の会〕
行程 美農戸口〜赤岳鉱泉(泊)〜硫黄だけ往復〜美農戸口


2/4(土)
茅野駅9:30分----美農戸口10:00/10:20---(1時間10分)---美農戸11:30お昼12:00---(1時間10分)---堰堤広場13:10---(1時間35分)---赤岳鉱泉14:45分着※歩行時間3時間55分(休息含む)


  計画では山の会の雪山教室で天狗岳だったが、それがピラタスから高見石に変更になった。このコースは12月に行ったばかりなので、1月に天気が悪くて中止になった八つの硫黄岳に行けないかメンバーに聞いたらいいよ〜と言ってくれて、赤岳鉱泉にテント泊で硫黄岳に登るる事になった。いよいよ本格的な冬山テント泊だぁ〜

  朝一番のあずさで茅野駅にはたくさんの登山者が降り立った。天気もいいしみんな八ヶ岳に行くのかな?美農戸口に行くバス停にはそんなに人は居なかったけどね。ここでなんと嬉しい出合いが有りました。茅野に住んでいるハイジさんがわざわざ会いに来てくれたのです。少しの時間だったけど楽しいひとときでした。ハイジさんに見送られバスで美農戸口に向かいます。



美農戸口の八ヶ岳山荘前から出発〜

  美農戸口ではたくさんの人が支度をしています。前回赤岳に登るときは、森さんの車で美農戸まで行ったのですが、今回はここから林道を1時間歩いて行かなくてはなりません。林道はアイスバーンになっているのでアイゼンを付けてストックを持って出発。今回荷物の重さ計ってこなかったけど、結構な重さです。焦らずゆっくりと足元を見ながら林道を歩いて行き、美農戸に着きました。車だとあっという間だけと歩くと結構大変、ここでお昼を食べまた長い林道を歩いて登っていくと堰堤広場の所に到着。ここからいよいよ登山道に入りますが、沢沿いの道は緩やかな登りで、風も無くお天気もいいのでゆっくりと登って赤岳鉱泉に着きました。鉱泉名物アイスクライミングの氷の壁が輝いています。



美農戸から林道を歩いて堰堤広場に到着〜休憩ポイント


堰堤から沢沿いの道を登ると・・・目の前にアイスクライミングの壁が出現

  前回は小屋泊まりだったけど今回はテント泊、テント場はすでにたくさんテントが張ってあっておつまみ〜(笑)いい場所はもう無くなっている〜仕方ないので少し奥に張ることに決めて早速テント設営です。雪をならしてテントを張って外張りを張ると出来上がり〜私以外のお二人はテント泊には慣れているので素早い。寒いので早速テントの中に入ってガスを付ける。今日の夕飯は私の担当で、きりたんぽ鍋です。残念ながら写真撮るの忘れた(笑)赤岳鉱泉でお酒を仕入れてきた。ガスを炊いているとテントの中は思ったよりも暖かい。それにここのテント場は谷に有るので風も当たらないしね。宴会もそうそうにお開きにして、シェラフに潜り込みますが、火の気が無くなるとやっぱり寒い〜夜中に目を覚ましてみたらテントの天井は霜でまっ白になっていました。


テント場から見た赤岳鉱泉と今宵のわが家3人なので余裕〜

アイスクライミングの壁もテント場も大盛況〜


2/5(日)
テント場7:00---(1時間40)---赤岩ノ頭8:40---(30分)---硫黄岳山頂9:10---(50分)---赤岩ノ頭10:00---(2時間10分)---赤岳鉱泉12:10着/14:00出発---(50分)---堰堤14:50---(40分)---美農戸15:30---(1時間10分)---美農戸口16:40※歩行時間:硫黄岳往復5時間10分(休息含む)下山2時間40分


朝の赤岳鉱泉  なんだか眠れたのか眠れなかったのか判らない内に朝になり、テントの中の温度を聞いたら−8度・・・ひぁ〜です(笑)幸い汲んで置いた水は凍っていなかったので、とにかく火を焚いてテントの中を暖める事にしてお湯を沸かしてお茶を入れます。ひと息ついたら朝の食事の支度、フリーズドライのたまごスープにアルファー米を入れて雑炊を作った。朝用に残してあったねぎを入れようとしたら、かちかちに凍っているそれと朝食べようと思って取って置いたお新香もネーブルも凍っていて食べられません・・・何でも凍っちゃうのですね。残った水もこの後山に行くのにテントの中に置いていったらカチカチに凍ってしまって・・・捨てることも出来ず重たいのをまた担いで下りることになったのでした〜(´。`)はぁ


  ヤッケの上下と目出帽に帽子の重装備、荷物はテントに置いてサブザックにはテルモスと貴重品・カメラと手袋の替えを入れ、7時に赤岳鉱泉を出発。朝は曇っていてお天気心配だったけど茅野方面は雲が切れて明るかったので良くなることを願って出発。


樹林帯の道は歩きやすい
  硫黄に行く登山道は良く踏まれていてトレースもバッチリ付いていてアイゼンも良く効いて歩きやすい。暫くは穏やかな登りでジョーゴ沢の分岐を過ぎたあたりから徐々に登りになって行く。登りは早いほうではないので、一歩一歩アイゼンを引っかけないように慎重に登っていく。初めは私達だけだったのに、後から登ってきたみんなに追い越されてしまった。登山道は樹林帯の中なので展望はないけど、その代わり風がないので寒さは感じない。難しい箇所も無く本当に歩きやすい登山道です。もう少しで赤岩ノ頭と言うところの手前で休憩、ここまで来ると青空が広がってきて向かいの赤岳も見えてきた。上を見上げたら青い空に樹氷がまっ白に映えて美しい〜



上を見たら青空が広がってきて、木々が白くなっていて美しい
 
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  一休みしてからいよいよ樹林帯を抜けて赤岩ノ頭に向かって登っていきます。ここは傾斜もきつく滑り落ちないように慎重に登っていくと、ポンという感じで稜線に出た。とたんに猛烈な風が吹いてきた〜今まで風がなかったのでびっくりです。話には聞いていたけどこれほどまでとはね。風に飛ばされないよう慎重に登っていきます。左側からの風が凄いのです・・・フードを被りたかったけどそんな余裕もなく必死になって歩いていく。頂上直下で少し岩場が有りますが、慎重に登れば問題なく登れる。山頂は広く横岳に続く稜線から主峰赤岳・中岳・阿弥陀岳と見え、下にはしらびそ小屋も見えた。ゆっくりと景色を見たいところだけど、風が強く寒くてそれどころではありません。温度計を見たら−20度・・・ひぁーーーー



赤岩ノ頭を下から見たところ(一週間後ここで雪崩が起こった)
 
  山頂で写真を撮り長居は無用で下山に掛かります。岩場の所で前を行くM田さん、メガネが曇って見えないと言うので、N崎さんに前に言って貰い私は2番手に下りていくと、どうもM田さんの様子がおかしい、N崎さんがどうしたのか聞いたら、左目が見えないし足に力が入らないので歩けないらしい。その時点でM田さんヤッケ着ていなかったのです。


  出発するときに大丈夫なのか聞いたら、いつもこうだからというのでそれ以上は言えなかった。本人も赤岩ノ頭手前で休んだときにヤッケ着ようかなと迷ったけど結局そのまま着ずに登ってしまったと後で言っていた。帰ってから状況を調べてみたら、目は多分雪目で体の方は風と寒さで低体温症になっていたのでは無いかと思う。


  とにかく体が震えていてまともに歩けなくなってしまい、強風のなか二人で急いでヤッケを着せて、強風にさらされているとそれだけ体温が奪われるので、私が前でN崎さんが後ろについてゆっくりと、とにかく風が無い赤岩ノ頭まで下りることにした。その時点ではもう他の登山者は居なくなっていた。



山頂から下って赤岩ノ頭に着いたところ・・・人が風を除けて休んでいる
 
  なんとか赤岩ノ頭までたどり着き、風がないところで少し休んでもらったけどまだまだ安全なところではないので、とにかく安全な樹林帯までゆっくりと下りて、私の持ってきた暖かい紅茶を飲んでもらおうと思っても手が震えて飲めない・・・初めはなにか病気になったのかと心配で様子を見ていた。


  最悪の場合は救助を頼みに行かなくてはダメかもと思ったりした。とにかくゆっくりとでも下りていこうと言うことになり、私が先頭になって歩いていくと、M田さんの足も徐々に動くようになってきた。やっぱり少しでも体を動かした方が体も温まっていいし、高度も下がれば気温も上がるからゆっくりでも歩けたら歩いた方がいいのですね。足取りはしっかりしてきたけどまだ目が見えないので心配ですが、幸いなことにこの登山道は難しい所が無いのでほんと良かったです。


  なんとか無事に赤岳鉱泉に着いて、とにかく中で温まることにしてお昼も食べられるくらい元気になってきたのでホッとしました。M田さんの指先をみたら紫になっていて凍傷にかかってしまったのが痛々しい・・・目も相変わらず片方が見えないみたいだけど、なんとか元気になってみんなでテントを撤収し無事に下山することが出来ました。



無事に赤岳鉱泉に着きました〜

帰るときに振り返って・・・

  そうそう赤岳鉱泉に着いたらなんと大同心の所で怪我人が出たらしく赤岳鉱泉の中も騒然としていた。電話とか無線が飛び交って鉱泉の人も救助にむかっていく所でヘリも飛んできていた。天気がいいのだけど、怪我をした場所が場所だけに救助する方も大変で、私達は無事に下りてこられて本当に良かったと思った。

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  今回私なりの反省は、冬山では何があるか判らないので、ツエルトと救急用品は人に頼ってはだめで必ず自分で持っていくこと、それとガスとコンロとスコップも冬山では個人装備。自分の身を守るのと他の人を助けるためにもこの装備は持っていなくてはと今回つくづく思った。それにまた日焼け止め塗るの忘れて、鼻の頭の皮剥けたし、出るときは慌てずにしっかりと手順を踏まないとダメですね。冬山は油断していると大変な目に遭うということが良くわかった山行でした。


++私達が登った一週間後に硫黄岳で雪崩が起こった++
このレポを作っている時、2/11日10時頃硫黄岳の赤岩ノ頭付近で、大規模な雪崩が起こって8人の人が巻き込まれたとのニュースが飛び込んできた。

こういうときもスコップがないと助けてあげられない・・・