山行日:9月20日(水)
場所:那須・苦土川井戸沢地形図:那須岳
ルートと時間 道の駅〜(車)〜深山ダム経由三斗小屋宿跡手前林道〜(林道徒歩)〜三斗小屋跡8:40〜那珂川源流の碑8:45〜井戸沢入渓9:10〜(遡行)〜井戸沢右俣(昼)〜(遡行)〜1780m付近登山道12:55〜(登山道)〜流石山〜大峠14:00〜井戸沢出合い〜(林道徒歩)〜三斗小屋宿跡手前林道16:30
※遡行時間3時間45分
今回遡行する井戸沢はネットの情報で、とても綺麗な沢と言うことで楽しみにしていた。当日は台風一過で秋晴れになり塾長の車で入渓点の三斗小屋宿跡を目指す。三斗小屋宿跡にいく林道は手前の橋の所でいつもチェーンが掛かっているので、そこに車を置くとのことでしたが今回は鍵が掛かっていない・・・このまま三斗小屋宿跡まで行こうか迷うが、もし帰ってきたときに鍵が掛かっていたら大変だしどうしようかと思案しているとき、私達の目の前を地元の人の車が通っていったので聞いてみたら多分掛からないと思うと言われたので、私達も林道をしばらく車で走っていきましたが、道の悪さとやっぱり心配だと言うことになり、沼原の分岐の所から車を元の橋の所に置きに塾長だけ戻った。三斗小屋宿跡まで車で入れれば楽だけど、もし鍵を閉められてしまったらと思うとやっぱり冒険はできませんね。そんなこんなで時間を取ってしまいましたが、歩いて三斗小屋宿跡に向かいました。

三斗小屋宿跡と那珂川源流の碑
 三斗小屋宿跡とは会津中街道の宿場が有ったところで、石灯籠や小学校跡などか有り歴史を感じさせられた。ここから今日登っていく沢が見えしばらく歩いていくと那珂川源流の碑がある河原に出た。ここからは三斗小屋温泉に行く登山道もある。
 本流を少し上って左のガレ場のような所が井戸沢出合い、普段水は流れていないというが今回はしっかりと水が流れていた。下山する予定の中街道を右に見てゴーロ帯をしばらく歩くと堰堤のようなF1の滝、ここは左側を登りしばらく行くとF2の大滝が現れた。ここは右側を巻いていくが、途中少しかぶりぎみの所がありそこには残置シュリンゲがぶら下がっていた、ロープを出して貰い登っていくがここが少し大変。ルートも右よりに取りそうになり、左だと塾長に注意された。そこから滝上に出てからは次々と滝が現れ、それがほとんど登れる滝で楽しい。思ったよりも水量があって水をかぶったところも有り風が吹くと少し寒く感じて秋だなぁ〜と思った。
 15mの大滝が目の前に現れた。この頃は滝が出てくると塾長何処を登るのかな?と自分でも考えて見るようになって、今回も多分左だろうと思っていたらそうでした。高さがあるので念のためロープが出たがホールドスタンスとも豊富で問題なく登れる。今回は2回ロープを出して貰いましたが、前よりはロープを出して貰うのが減ったように思う。
 大滝を過ぎると沢も徐々に狭くなり上を見上げると稜線が見え、後を振り返ると沼原湿原と調整池が見えてきた。二俣の所でお昼。お昼をたべてからいよいよ傾斜も急になって来る。息をあげながら登っていくと見晴らしのいいガレ場の所で休憩〜ここから正面を見ると茶臼岳の赤茶けた山肌と噴煙が見えて、下には丸い調整池その下には深山ダムも見えてきた。沢の感じは白毛門を小ぶりにしたような感じです。最後は明確な踏み跡が付いている笹をかき分けて登山道に到着。下山は流石山の稜線づたいに那須連山と茶臼岳を見ながら大峠まで下る。ここは会津中街道の峠道、峠にはお地蔵様などが有った。ここから今は人も通らない中街道の古道を下りて三斗小屋宿跡から車の所まで戻る。そうそう鍵は閉まっていませんでした。
下山路

 私達初心者では基本的に下山は登山道を下ります。沢登りでは普通の登山と違い入渓点が山の奥にあつて車で林道の奥まで行くことが多い。下山も車まで戻らなくてはならないから必然的に余り人の通らない道を歩くことになる。アプローチの三斗小屋宿跡も風情の有る場所でしたが、下山に使った会津中街道は地図にも載っていない。こういう道を下れるのも沢登りならではだなと思う。沢登り自体も楽しいけど、こういうふだんの登山では歩けない道を歩くのもまた沢登りの楽しみですね。

 渓友塾の沢友会も残すところあと2ヶ月4回になった、初めの頃は11月まで体力持つかしらと思っていたけどなんとか此処まで来た感じだなぁ〜としみじみ思っていないであと2ヶ月ガンバロ