山行日:8月23日(水)
場所:谷川・湯檜曽川・東黒沢白毛門沢地形図:茂倉岳
ルートと時間 土合駅(泊)〜(車)〜白毛門登山口駐車場〜東黒沢入渓6:50〜(遡行)〜白毛門沢遡行7:30〜白毛門山頂12:30/13:00〜(登山道)〜駐車場15:10
※遡行時間5時間40分
谷川には冬しか来たことが無く、白毛門はいつも谷川岳から見ていた山です。今回沢から白毛門に登る事になってどんな感じなのかな。谷川といったら土合駅、今回もここでステイションビバークしますが夏なので虫が多い。なんだか眠ったのか眠らないのか判らないうちに朝になりました。

土合駅からこれから登っていく白毛門を見る・・・沢は点線の所から
 青空が見えてお天気良さそうです、私達が着いたときは誰も居ませんでしたが夜中に来た人達が居て外に寝ていた、中よりも外の方が良かったかもしれない。その人達も白毛門沢に入るとのことでした。入渓点の登山口に移動し沢装備を付ける。これから登っていく白毛門が見えます。今回の沢は今までとは違い標高差1000メートル、スラブ帯の登りになるので滑るし、上に行く程傾斜がますので気を付けるようにとの塾長の言葉。

先行した若者グループ、東黒沢もナメの綺麗な沢です
 まずは東黒沢から入渓、すぐにハナゲの滝に出る。ここは今はやりのキャニオニングのメッカだそうです。逆層のスラブ滝をぺたぺたと足跡付けて登っていくと白毛門沢の出合いに到着。いよいよ白毛門の山頂に直接突き上げる白毛門沢に入ります。東黒沢を小ぶりにしたような沢でナメが綺麗な沢ですがスラブなので気を付けて登る。

スラブの登り方・注意されたこと【スラブとは:傾斜が緩くのっぺりした一枚岩のこと。】
  • 小さなでこぼこやへこみ割れ目などに足を置くこと
  • 足はなるべく前にだして腰を入れる
  • 巻くときには体の正面は常に壁側向いていること。
  • ルート取りするときには草付きの方にあまり行かない事
 白毛門のスラブは階段状になっているのでそんなに難しい登りはないのですが、それでも足を滑らせたら怖いので気が抜けない。

東黒沢のハナゲの滝
 滝の所に来たら先行の若者達に追いついた、ロープを出していたので遅くなったのね。私達はそのまま登っていく。次の大滝は登れないので左を巻くが巻き路も半端ではない・・・・やっとの事で巻き終わり次のたらたらの滝をたらたら登っていったら何やら私の右のふくらはぎがおかしい・・・変だなと思っていたら痙ってしまった。塾長に待って貰い少しマッサージをする。このときにMさんが持っていたクスリを飲んでなんとか収まったので歩き始める。でも一度足がつるとクセになるのかしばらく歩いていくと今度は左がおかしくなってきた・・・・困った。今度もMさんにクスリを貰ってその場をしのぎました。つったときに休んでしまうと筋肉が固くなってますます痛くなるので、痛いけど少しずつ動かしていた方がいいとのことなのでなんとかゆっくりと登っていきます。

大滝とその上にあるたらたらの滝・・・大きな滝はこの2つ
 大きな滝もなくロープは1カ所使っただけで後は階段状のスラブの登り、大岩が真ん中にでんとある所を過ぎ、お天気も良くなって沢も開けてきて景色はいいけど遮る物がないので暑い。回りにはニッコウキスゲやらシモツケソウなどが咲いていますが私には見る余裕がない。どんどんと傾斜がましてきて上を見上げると青空が眩しい、振り返ると谷川の山々と土合の駅が見える。
 スラブ帯の登りが終わると草付きになりこのときには両足全体が痙っているような感じで痛い。ここで焦って滑ったりしたら大変だと思い、一歩一歩慎重に登っていく。やっとの事で先行していたMさんに遅れること8分山頂に着きました。本当に白毛門山頂にダイレクトに出た・・・正面には谷川岳が見えて笠ヶ岳朝日岳も大きい。無事に登れて本当に良かったと思ったら、ここからの下山がまたまた大変でした。白毛門沢は登りやすく本当に綺麗な沢でしたが楽しむ余裕が無くてとても残念。
反省

 今回はなんでこんなにバテて足が痙ってしまったのか・・・・思い返してみると
まずは小川谷廊下の沢登りから、ここは水に浸かった沢でとても疲れた沢登りだった。そのあと一週間もおかずに檜枝岐の矢ビツ沢に入った。ここも沢を下るのでいつもよりも疲れた。帰ってから3日後に朝日縦走に出掛け、朝日縦走もハードで帰ってから夏バテしてしまい食欲が無くなった。この白毛門沢まで二週間有ったので疲れは取れたかと思っていたが、そうではなく足に疲れが溜まっていて今回のようになってしまったと思う。夏バテなんてしたこと無かったのに・・・・

ベテラン沢屋の友人から
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見ていて「休みが絶対的に足りない」と常々思ってました。
沢登りは通常登山の倍以上の体力と精神力を使います。
だから沢登り1回が普通の登山の二回分以上と考えることです。
こう考えると沢登り計画前後の山行をどう立てればいいかわかりますよね。
それと、沢登り山行後は最低一週間の休憩が必要。
疲れが取れないでまた沢登りをすると今回のような結果になりますよ。
moguちゃんの体力は並程度なので自身を過信しないこと。

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と、耳の痛い、でもとてもためになるアドバイスをいただいた。

何かあればみんなに迷惑を掛けるわけで、体調管理は自分自身の責任。今回のことで良くわかった、そう言う意味では良い経験をしたと思う。もう無理が利かない年なのだなぁ〜o( _ _ )o ショボーン