山行日:7月26日(水)
場所:丹沢・小川谷廊下地形図:中川
ルートと時間 新松田駅〜(車)〜小川谷入り口穴ノ平橋付近〜小川谷入渓9:40〜(遡行)〜東沢乗越登山道14:20〜(登山道)〜小川谷入り口穴ノ平橋付近
※遡行時間4時間40分
小川谷廊下は沢初心者の私でも知っている有名な沢で、前回の水根沢も水と戯れる沢でしたがこちらの方が水も綺麗で谷も明るいので数倍楽しいというので楽しみにしていました。車で丹沢湖を過ぎる辺りで、今日は随分増水していると塾長が話している。小川谷は人気の沢なので平日でも他のパーティーと会うかもしれないと言っていましたが、穴ノ平橋の駐車場に車はなく支度をして入渓場所に向かっているときに4台の車が上ってきた。

ここから小川谷廊下のはじまり〜
 林道から入渓すると広い河原に出る、少し歩くと初めの滝が現れた。今日は水量が多いらしい・・・今回アシスタントとして逍遙溪稜会から鈴木さんが参加してくれ終始トップを歩き私達にロープ出してくれたりお助けひもを出してくれた。早速ロープを出して貰い右を登る。このとき別のパーティーが来るのが見えて、若い人達だしきっと途中で追い抜かれると思っていましたが、ここで見ただけで後は最後まで姿は見えませんでした。
 次の滝では大きな岩が谷を塞いでいる、こういう滝をチョックトン滝と言うそうです。横には倒木が掛かっていて、右の岩の所にあぶみ状にになっているスリングが掛かっていたそこに足を入れて倒木に移り登った。小川谷は沢の渓相もいままでとは全然違い深く水量が多いので迫力有ります。
 白い水しぶきの中を歩いていくのは、水の勢いもあるので結構疲れる。それでも昔に比べれば釜が埋まってしまい泳いで突破するような所は無くなっていると言うことでした。 途中に大きな一枚岩が有りそこでゴボウ登りという登り方を初めて経験した。ようはロープを持ち突っ張って登っていく次ぎに久しぶりで懸垂下降の練習をしてもう一度ゴボウ登りで登る。この登り方は他でも応用できて覚えておいた方が良い登り方。

ゴボウ登りと懸垂下降の練習
今回覚えたこと、注意されたこと
  • ゴボウ登り:ロープを持って足の裏をぺたりと付け突っ張って歩くように登る事。(体を前のめりにすると滑る)
  • 内面登坂:岩の内側に手を置き突っ張りで登る(小さな滝でしたが何とか出来た)
  • 水圧に負けない為には足を体の前に出すこと。(当たり前だと思うでしょ〜これが水流に押し戻されなかなか前に出せないのです)
  • みんなで固まって登ると水圧に負けずに登れる(鈴木さんのすぐ後を登ると楽でした)
  • 水芯に入ると流される。ベテランは水流を見て上手くかわして登る。
  • なるべく膝を使わないで登る事(今回は大岩を登るのに随分使ってしまった・・・)
  • :懸垂下降するとき、自己確保するためのスリングを垂らして動いてしまい危ないと注意された(沢の中では、こういう小さな不注意が大事故になるので慌てない事。今回一番の反省)
 お昼を食べた所から先が、石棚のゴルジュと言われている小川谷廊下一番のゴルジュ帯に突入!!ここからが本番・・・だそうです。今までゴルジュと言われていた所とは、なんだかスケールが違う、両側から迫る壁に圧倒される。塾長さん達難なく登っていく小さな滝も、私達は登るのにも水圧に負けて押し戻されドボンしたりした。結局登れず巻いてしまいました。

 そして頭から水をかぶらないと登れない滝があったりで何というか、水に翻弄され格闘した感じでした。それでもなんだか面白く笑ってしまうのはなぜ?(笑)壊れた堰堤を過ぎると広いゴーロ帯に出て今回の遡行は終了。 花崗岩で洗われた水は澄んでいてとても綺麗、その中に魚影をみたり釜に浸かったり途中から日が差してきて水がキラキラと輝いた。この沢を遡行すると沢登りにハマると言うことが良くわかりました。


〔写真提供:渓友塾〕
玄倉川と聞いて・・・

  沢登りとは関係ないことなのですが玄倉川というと、6年くらい前この川の河原でキャンプしていたグループが、増水した中州に取り残され亡くなると言う事故が有りました。このとき私は病院のペットの上でこのニュースを見ていたのです。

  昨日までは明日自分が死んでしまうなどとは考えもしなく、楽しい夏休みを過ごしていた人達が一瞬の油断で死に直面している。テレビに映し出される映像を見ていて私自身とても衝撃を受けた事故でした。人の命のはかなさ、人智を越えた所にある生と死を目の当たりにして考えさせられ、今でも忘れられない事故なのです。今回その事故があった玄倉川の側を通って沢に入ったのですが、改めて思い出し亡くなった方達のご冥福を祈りました。