1月某日
  始まりはソネックス友の会の30周年記念で今年はヨーロッパアルプスを歩く企画があり、その中でモンブラン登山をしたい人が居たらコーディネートすると会報に載っていました。それを見たときに、いいなぁ〜でも私には無理だわぁと思ってそれっきりにしていた。今回の旅行でモンブランに挑戦する人が2名、1人は女性のH船さん、南アルプスを20キロのザックを背負ってテント縦走出来る体力の持ち主と退職記念に登るT島さん、このT島さんも8年前にマッターホルンに登っているベテラン・・・・・旅行説明会の時に世話人のJ願さんが「moguさん、モンブランに登らないの?」と言われ「えーーーまだ本格的な雪山にも登ったこと無いし私には無理ですよ。」と言ったら「ガイドを付けるし、moguさんなら大丈夫だよ。こんなチャンスはめったに無いよ〜」と言ってくれた。


  H船さんも登るし、3人だったら、H船さんとT島さんで1人のガイドにして貰い、私はマンツーマンのガイドを雇えば他の人に迷惑かけなくて済むかな?と思い色々と考えた結果、「じゃ、挑戦してみます!!」と・・・その気になっちゃう所が自分でも怖い(笑)それにヤマケイ1月号に丁度らんぼうさんのモンブラン登頂記が乗っていて読んだばかりだし、今年で丁度○○歳で記念になるし費用も普通の旅行より掛かるけど・・・一世一代の贅沢する事にしました。


  今回挑戦するに当たって、まだ山を始めたばかりなのにいいのかなとか、自分に登れのかどうかとか色々と心配でしたが、自分で初めからだめだと思うと道は開けない。機会が有って自分でも行きたいと思ったら、挑戦してみるのも良いのじゃないかと・・・・登る登れないは別として、目標に向かってトレーニングする事は、決して無駄にはならないのではないかと思った。でもでも本当に冬山未経験なので、一抹の不安が残る。それでも決めたからにはやっっきゃない!!早速ピッケルを購入。一緒に登る予定のH船さんから「モンブランに行くなら、冬の赤岳は登っておいた方が良い」とアドバイスを受けたので早速冬山入門の赤岳に挑戦(赤岳登頂記見てね)このときガイドさんとマンツーマンのアンザイレンで登り、この経験が本番のモンブランでもとても役に立ちました。ガイドの森さんに、「体力を付けるにはどんなトレーニングしたらいいですか?」と聞いたら「山に登ること」と言われた。


  まずは夫に「モンブランに登ることになったからね。大変な山だからこれからトレーニングのために毎週山に行きます」と宣言(笑)それからはトレーニングの為に毎週山に登ることを心がけ、雪が無くなる前になるべく冬山を経験するようにしました。所が5月になったら一緒に登るはずのH船さんが都合で行けなくなり、なんと私とT島さん2人になってしまい、ガイドも2人で1人になってしまいました。モンブランのガイドは1人がダメだともう1人がどんなに調子が良くても下りると聞いていたので、えーーーーと内心(話が違うよ〜)と思いましたが、マンツーマンのガイドを雇うには費用が掛かりすぎる。そうなると私が登れないとT島さんにも迷惑が掛かるので、筋トレも入れて一生懸命トレーニングしました。でも、出発が近づいてくると、だんだんとプレッシャーが掛かってきて、出発前は気もそぞろ・・・ほんとにストレスの掛かった山登りでした。


私がモンブランに登ることは、ネットの友達にも山の会の人達にも言わなかったのです。何でかというと自信がなかったこともあるし、心に秘めてトレーニングがしたかったからかも・・・・だから、旅行に行く前に突然「モンブランに登る」と言ってみんなを驚かせてしまいました。でも、勘のいい人は判っていたかもね。(笑)


ヒマラヤ観光さんから貰ったモンブラン登山の案内
1、費用の見積もり書
2、旅行条件
3、モンブラン登頂・手配日程表
4、ガイド登山に関しての注意事項
5、モンブラン登山の日程表



高所トレーニング編
 
モンブランは標高4800mの高所登山になります。富士山でも3700m、それよりも1000mも高い所での登山。私には未知の世界・・・・初め高所トレーニングは近くになったら富士山に何回か登る計画でしたが、今回モンブラン登山のコーディネートをお願いした「ヒマラヤ観光」さんの方から、三浦雄一郎さんが設立された「ミウラ・ベースキャンプ」という高所登山や高所トレッキングを目指す人達の最高水準の低酸素室を完備したトレーニングジムのトレーニングモニター募集が有ると連絡があり、なんと受講する事が出来ました。


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部屋の中の酸素濃度

 

内容と費用
1、セミナー及び運動能力診断、高所適正診断(約3時間) ¥7.000--6/15受講
2、低酸素トレーニング(1時間) ¥2.000--6/22
3、低酸素トレーニング(仮眠:6時間程度) ¥6.000--7/1
検査結果
1、高所テストと体力測定動脈血酸素飽和度の変化表


奥の扉の先が低酸素室

低酸素室の中で運動をしました。

6/25日にも富士山に登り一泊(高度順応はとにかく高いところに長くいる事)しました。私は高度に強いみたいです(笑)このトレーニングのお陰で高所順応も上手くいき、モンブランでも酸素の薄さを感じずに登ることが出来ました。


いよいよ本番、その前に歩行練習の氷河歩きレポへGO〜