モンブラン登頂記++バレーブランシュのトラバース++
登った日 2005/7月10日
天気
メンバー ガイド:ステファン・ロジェ、T島さん、mogu、
行程 ロープーウェイ駅8:00〜エギュイユ・デュ・ミディ発8:40〜エルブロンネ12:00着ゴンドラでエギュイユ・デュ・ミディに戻る13:15〜シャモニー13:10着
地図


※モンブラン行き前のトレーニングとしてバレーブランシュのトラバースに行きます。エギュイユ・デュ・ミディ・(3.842m)からエルブロンネ(3.462m)までの氷河歩きで、所要時間は5時間程度。高度に慣れると言う意味も有りますが、ガイドがお客様のアイゼンワーク、ロープワーク等の登山技術、個々の運動能力の確認するためのもので、この山行の結果如何によっては、モンブラン登頂をあきらめるように進言されてしまうことも有ります。出発前に日本国内でもトレーニングを行っておいてください・・・と貰ったパンフレットに書かれていた。

 
 いよいよみんなとしばしのお別れ。朝、スネルスポーツの神田さんが迎えに来てくれ、ツアーの皆さんに見送られてロープウェイの駅に向かう。
ガイドとは駅で待ち合わせです。 私のザックを持った神田さんがいきなり「こんな重いとモンブランに登れないよ!」と私のザックの中身を見て、これも要らないあれも要らないとほとんど出されてしまいました・・・・自分では軽量化したつもりでもまだまだ余分なのを持っているのです。


  ちなみに氷河歩きではヘッデン、救急用品、ピッケルカバー、クランポンカバー、ヘルメットなどを置いていった。この日はホテルも移るので大きなトランクは本隊に預け、登山用品と洗面着替えは神田さんがホテルに届けてくれるとのことでした。駅でこれから三日間お世話になるガイドのステファン・ロジェさんに紹介されていよいよ出発です。なんだか試験を受けるみたいでドキドキ。


エギュイユ・デュ・ミディのロープーウェイ
 ブラン・ド・レギュウ駅(中間駅)

  昨日モンタンベールから歩いてきた、ロープウェイの中間駅で乗り換え昨日とはうって変わり良いお天気。30分ほどでエギュイユ・デュ・ミディ駅に到着。ここでクランポン(アイゼンの事)とハーネスを付けるように指示をされる。初めはクランポン?と判らなかったのですが、アイゼンの事だと判ったので、これからはクランポンで書きます(笑)ここからアンザイレンして、観光客の人とは別の出口に・・・・ワォーーいきなりのナイフエッジが待ちかまえています。ここでビビッて(赤岳の時のように)腰が引けてはダメなので、足元だけを見て怖くない怖くないと自分に言い聞かせた。幸い先頭がT島さんその後に私、最後に確保しているステファンの順だったので、なんとか平静を装って下りるとステファンがフランス訛りの強い英語で「Good、alpinist」と言ってくれた。15分位で雪原に下りることが出来ました〜やれやれ(笑)


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 下についてひと息いれ、いよいよ氷河歩きの始まり〜、だだっ広い雪原をクランポンを履いて歩きますが、雪が柔らかくて歩きにくく、途中でクランポンを外すように指示をされる。広い雪原に見えても、所々にクレパスがあるので必ずアンザイレンで歩きます。今日もモンブランは見えませんが風もなく近くの山々が綺麗に見渡せ、上の方には可愛いゴンドラが三個連なってイタリア側に動いています。このゴンドラ、少しの風で運休すると言うけど、見たら納得(笑)私達が氷河歩きをしているとき、本隊のみんなはこのゴンドラにのってイタリア側に行く予定・・・・上から私達が判るかな?(笑)私の友人はここから、シャモニーまでスキーで滑り降りたって言ってたけど、実際に見ると凄いわ。


エギュイユ・デュ・ミディのゴンドラ写真
三連のゴンドラ(写真toriumiさん提供)
アルプスの山の写真
モンブランは雲の中・・・


アルプスの写真
グランドジェラス方面かな?


  今日は試験?なので一生懸命歩きました。噂に聞いていたようにガイドは休まない・・・休んでも立ち休み程度です。でも私のペースに合わせてくれているようで良いペースで歩けました。ステファンはそんなに背も高くないので歩幅も広くなくて良かったかも・・・(笑)ジュワン氷河の所では間近に氷河が見られ迫力満点。氷河上は安全なルートを歩きますがガイドが居ないと怖いかも・・・・登るときにはステファンの後を歩いていたので、歩き方を見て参考にさせて貰った。


  氷河を通過して程なく終点のエルブロンネに到着。ここはもうイタリア側、回りはガスガスでなにも見えなくて残念!!それに寒い、なにも見えないけど観光客の人達も結構来ています。ここからゴンドラに乗ってエギュイユ・デュ・ミディ駅に戻ります。ふと思ったのだけど、ゴンドラが動いていなかったら、また氷河を歩いて戻るのかな・・・(笑)この氷河歩き、結構楽しかったです。ロープウェイでシャモーに戻り、3人でお昼を食べて明日の登山の無事と成功を祈って乾杯しました。


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  T島さんはステファンから、プレート付きのクランポンじゃないとダメだと言われたので、スネルスポーツでクランポンをレンタル、私も靴下を買ってパーク・ホテルにチェックイン。明日は7時30分にステファンがホテルに迎えに来てくれるとのことでした。


  移ったホテルには夕飯は付いていない、外に食べに行くのも面倒なので部屋で持って来たアルファー米とスープで食事、なんだか落ち着かない気分で翌日の装備を揃える。神田さんに口を酸っぱくして言われた軽量化をする。


装備
  クランポン・ピッケル・ストック・ヘルメット・ハーネス(カン付きカラビナ1個)・テルモス・ヘッデン・スパッツ・ヤッケ上下・靴下・モンベルのインナーダウン・サングラス・目ダシ帽・手袋(毛糸とオーバー)日焼け止め・デジカメ・メガネとコンタクト(鏡は置いていった)・お金(財布は持たずにばら銭で)バッファリン2錠とバンドエイド3枚、テーピングテープ少し・ドリンキングチューブに入れた水1リットル・行動食バナナチップ・ベルギーワッフル4個とクッキー・バンダナ一枚・ザックはゼロポイント30・ザックカバー


  着替えを持って行かなかったのですが、Tシャツ一枚持って行けば良かった。それと行動食は雪山でも直ぐに食べられるチョコとか持って行けば良かったと思った。アイゼンは持って行ったタオルを巻いてザックにいれた。今回は究極の軽量化をしたので、日本の日帰り登山より軽かった、全部身につけるとザックの中はなにもない状態、それが正解でしたね。(笑)神田さんは日本人は、かもしれないで色々な物を持ちすぎると言っていた。例えば、毛糸の帽子と目ダシ帽を持って行く、この場合目ダシ帽が帽子の役目もするので毛糸の帽子はいらないと言うことてす。

いよいよ本番、グーテ小屋までのレポへGO〜